1.最新検査機器の整備
マルチヘリカルCT※中央健診センターのみ負担が少なく、より精密な検査を
平成22年11月から肺がん検診において従来のヘリカルCT装置を新規更新し、マルチヘリカルCT装置を導入、運用を開始しました。
今回の装置はX線検出器が最新型の16列となり、従来より大幅に性能が向上し、又検査を受けられる方にやさしい検査を提供するために、受診者の体厚に応じて管電流を制御するAdaptivemAにより被曝を大幅に低減、低線量撮影時のノイズをAdaptive Filterで効果的に除去できる性能を有する、低被曝装置となっています。
また、胸部撮影範囲300mmにおいて1.25mmピッチスライスで約10秒と息を止めている時間が、従来装置から大幅に短縮されており、受診者の負担も軽減されております。
更に、同装置で内臓脂肪検査なども実施しております。
今後とも当協会は、精度が高く効率的で質の高いトータルワークフロー検査を目指し努力していきたいと思います。
経鼻内視鏡※中央健診センターのみ鼻からの胃カメラで苦痛を軽減
平成24年度から経鼻内視鏡検査ができるよう
になります。
対象は人間ドックまたは生活習慣病予防健診を受診される方です。
<通り道は4通り>
通常、内視鏡を通すのは真ん中の中鼻道ルートですが、構造上鼻が細く中鼻道が狭い人の場合は無理なこともあります。
その場合は、下鼻道ルートを通しますが、そこも通らない場合は、反対側の鼻からも通すことができます。つまり左右各2通りずつ、計4通りの通り道があります。しかし、それでもまれに鼻から通すことができずに、経口内視鏡に切り換えさせていただくことがあります。
<鼻からの出血>
まれに鼻からの出血があります。
血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は、血が止まりにくいので鼻からの内視鏡検査はお受けすることができません。
<口からと鼻からの違い>
経鼻内視鏡を希望される場合は、事前予約が必要です。超音波診断装置
高精細な画像で検査精度アップ
平成23年5月より(株)日立メディコ社のデジタル超音波検査装置「HI VISION Avius」を導入し、高精細な画像で腹部超音波検査を行っています。
この装置は、超音波のセンサである探触子とデジタル信号処理回路により画像が高画質で、今までより美しくクリアな画像が得られ、病変の観察も明瞭にでき、検査の精度も一段と高くなりました。
検査結果は、被検者情報を事前に登録し、検査時に個人IDをバーコードリーダーで読み取り、デジタルファイリングシステムにより簡単に画像保存も行えます。この画像はそのままホストPCに転送され、診察時に医師が画像を見て診断することができます。
画像は以前までのプリンタ出力に比べ鮮明で高画質、保存状態は永久的に良好。
経年データの比較も容易で、前年度の画像を見ながら精度の高い検査が可能となりました。
健診の際には、ぜひ腹部超音波検査を受けてみてください。
2.外部精度管理
〈公的機関の精度管理事業への参加〉施設 ・ 一般社団法人 日本総合健診医学会 優良総合健診施設認定
・ 一般社団法人 健康評価施設査定機構 認証施設
精度管理調査参加一覧 ・ 一般社団法人 日本総合健診医学会
・ 公益財団法人 結核予防会
・ 公益社団法人 全国労働衛生団体連合会
・ 社団法人 日本医師会
・ 公益財団法人 予防医学事業中央会
・ 大阪府立健康科学センター
・ 一般社団法人 高知県臨床検査技師会
・ 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会 等
4. 内部精度管理の徹底
がん検診の画像読影および各検査の内部精度管理を徹底し、また医療技術研修の充実を図っています。